A:目開き / 5.15mm
B:線 径 / 1.2mm
メッシュ
金網の網目の数を表す単位であり、1インチ(25.4mm)間にある網目の数を言います。通常、金網はタ テのメッシュを最初に表示し、ヨコを後に表示します。左図は4×4メッシュ(線径1.2mm)を表しています。目開き
網を構成している線と線の空間の長さを目開きと言います。下式によって計算されます。
空間率
網の空間の面積の割合を言います。タテ線(長さ方向に織られている線)とヨコ線(巾方向に織られている線)を交互に組み合わせた最も基本的な織り方で、通常一番多く使用されています。
一般ろ過用、各種印刷用、家庭金物用、ふるい用他タテ線とヨコ線が、たがいに2本以上乗り越して織られた網です。この網の特徴は右図のように線の屈折角度が大きいため、平織に比べて太い線径で織ることができます。通常250~635メッシュ(下表参照)は、この織り方が一般的になっており、同じメッシュの平織と比較した場合、綾織の方が強度が増大します。
ろ過用、建築用、装飾用他
主なメッシュと線径
メッシュ | 線径(mm) | 目開き(mm) |
---|---|---|
30 | 0.35 | 0.50 |
60 | 0.28 | 0.14 |
80 | 0.18 | 0.14 |
200 | 0.058 | 0.069 |
250 | 0.04 | 0.062 |
300 | 0.04 | 0.045 |
325 | 0.035 | 0.043 |
400 | 0.03 | 0.034 |
500 | 0.025 | 0.026 |
635 | 0.02 | 0.020 |
杉綾織
綾織の種類のなかで、下写真は杉綾織と言われており、1~2インチ(25.4~50.8mm)ごとに、綾目を交互に変えてバランスをとった網です。
綾織の種類のなかで、下写真は杉綾織と言われており、1~2インチ(25.4~50.8mm)ごとに、綾目を交互に変えてバランスをとった網です。
畳織には、平畳織と綾畳織があります。畳織の特徴はタテ線がヨコ線より太く、またタテ方向のメッシュがヨコ方向のメッシュより少なく、タテ線は曲がらず、真直ぐな状態で織上がっています。また、ヨコ線は畳表のように相接して、ぎっしり並べられて織り上がっています。目開きは、正面から透視することができず、網を斜めから見ると、くさび形の目開きが見えます。畳織金網は、同じろ過精度の場合、平織・綾織金網より重く、頑丈で機械的強度が大きいため高圧で、厳しい使用条件でも耐えることができます。
主なメッシュと線径
メッシュ | 線径(mm) | 目開き | ||
---|---|---|---|---|
タテ | ヨコ | タテ | ヨコ | ミクロン |
12 | 64 | 0.62 | 0.42 | 280 |
14 | 88 | 0.5 | 0.3 | 230 |
24 | 110 | 0.38 | 0.25 | 120 |
30 | 135 | 0.35 | 0.23 | 110 |
30 | 150 | 0.25 | 0.19 | 100 |
40 | 200 | 0.18 | 0.14 | 70 |
50 | 250 | 0.14 | 0.112 | 60 |
50 | 300 | 0.14 | 0.09 | 55 |
80 | 510 | 0.1 | 0.053 | 40 |
この金網は、低い圧力の下でも非常にろ水性に優れ、一方高圧力に対する耐久性も、持っています。織り方は、タテ線が太く、ヨコ線が相接している以外は、平織に類似しています。
主なメッシュと線径
メッシュ | 線径(mm) | 目開き | ||
---|---|---|---|---|
タテ | ヨコ | タテ | ヨコ | ミクロン |
20 | 250 | 0.25 | 0.23 | 100 |
32 | 360 | 0.2 | 0.15 | 85 |
40 | 400 | 0.2 | 0.14 | 80 |
50 | 600 | 0.13 | 0.09 | 70 |
80 | 700 | 0.1 | 0.076 | 40 |
80 | 800 | 0.1 | 0.07 | 30 |
120 | 1000 | 0.08 | 0.055 | 20 |
165 | 1450 | 0.07 | 0.04 | 18 |
270 | 2000 | 0.04 | 0.028 | 8 |
325 | 2400 | 0.035 | 0.024 | 5 |
この金網は、平畳織に比べて太い線径を使用して、細かく織ることができるため、特に優れた強度を持ち、高圧力に対して比類なき抵抗力を持っています。また、特に超ファインメッシュの綾畳織はミクロン単位のろ過能力を有しています。しかし、平畳織に比べてろ水性が劣ります。